離乳食の進め方は、ちょっとずつ増やしていくというのが基本なのですが、わかりづらいですよね。
離乳食の進め方の一覧表を参考にしながら、やってみましょう。
離乳食1日目は、「何を」「どのくらい」「いつ」「何回」与える?
厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)には、
離乳の開始は、おかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 厚生労働省ホームページ
とあります。これは、
1日目は、おかゆ から始めます。
そのおかゆとは、なめらかにすりつぶしたおかゆ(=裏ごしした10倍がゆ)で、それを少量から始めます。ということなのです。
食べさせる時は、離乳食用のスプーンで1さじずつ与えますが、
1回の量は、赤ちゃん用のスプーン1から小さじ1くらいの間の量 で与えます。

赤ちゃんの1口には、個人差があります。赤ちゃんのペースに合わせましょう。
初めから食べの良いお子さんは、小さじ1=赤ちゃん用のスプーンで2,3さじくらいの量まで食べさせることができます。
逆に、食が細いお子さんや、アレルギーが心配な食べ物は、無理強いせず、赤ちゃん用スプーン1さじでも良いでしょう。
回数は、1日1回(5から6カ月頃)です。
時間は、初めて食べる食品でアレルギー症状がでた場合のことも考えて、病院のやっている時間 で、毎日できるだけ同じ時間に食べるようにします。

かかりつけ医の開いている時間を見ておきましょう。
午前でも午後でも良いのですが、10時頃、14時頃にする人が多いです。
赤ちゃんの生活リズムに応じて決めます。
離乳食1日目のまとめ
何を | 裏ごしした10倍がゆ |
どのくらい | 小さじ1までの量で、赤ちゃんのペースに合わせて |
いつ・何回 | 病院のやっている時間帯で、1日1回 |
裏ごしした10倍粥の作り方は、下の記事をどうぞ
ベビーフードのおかゆもあります。最初は、米だけのおかゆにして、混ざっているタイプのおかゆは、食べなれてきた頃にしましょう。
ベビーフードのお湯を入れるタイプのお粥 レトルトになっているベビーフードのお粥
離乳食2日目から7日目は、おかゆに慣らしましょう
一例として、進め方の見本を図で表してみました。




進め方の一例にのせたスプーンは、すべて「小さじ1」(料理用の計量スプーン)の量で表しています。




表に、小さじ2と書いてある日は、赤ちゃん用スプーンで、4から6杯分食べさせて良いのね。


きっちり量らなくても、だいたいのイメージで増やしていけば大丈夫ですよ。
離乳食2日目から7日目は、裏ごしした10倍がゆを、少しずつ増やしていきます。
この頃のおかゆの形状は、ポタージュ状が食べやすいといいます。
寒い時期などは、赤ちゃんの食事の支度している間に、お皿のおかゆはどんどん固くなっていきます。固い場合は、白湯を加えてなめらかにしてみましょう。
離乳食2日目から7日目のまとめ
- 裏ごしした10倍がゆを少しずつ増やしていく
- おかゆの形状は、ポタージュ状が食べやすい
離乳食8日目から14日目は、野菜を増やしていきましょう


慣れてきたらじゃがいもや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく。
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 厚生労働省ホームページ


そろそろおかゆに慣れてきたので、野菜の裏ごしをプラスしてみましょう。


10倍がゆの裏ごしを、だんだん増やして、次は 野菜をプラスしていくのね!野菜の種類は何でも大丈夫なのかな?


野菜は、繊維が多く消化の悪いもの、辛いものはやめておきましょう。
この図にあるような、普段よく家で使う野菜からスタートすると良いです。
野菜は、だんだん2種類や3種類にして、量だけでなく、種類も増やしていきます。
その中でも、初めての食品は1日1品になるようにすると、アレルギー症状が出た時に原因がわかりやすくなります。


一覧表では、newとなっている食品が新しい食品ね。初めての食品は1日1品で、それ以外は食べなれているものを組み合わせていくのね。
離乳食8日から14日目のまとめ
- 離乳食の野菜は、おかゆと同様に、裏ごしやすり潰したものをプラスしていく
- 野菜の種類は、繊維が多すぎないもの、辛くないものを選ぶ。よく家で使う野菜からスタートする。
- 野菜は量だけではなく、種類も増やしていく。初めての食品は1日1品にする。
離乳食15日目以降は、お豆腐を始めましょう




15日目以降(約2週間後)には、お豆腐も始まるのね。


この図のように、順調に量が増えて、野菜も食べられるようになってきたら、次はお豆腐(絹ごし豆腐)を加熱して、すりつぶしたものを与えると良いでしょう。
こちらは、あくまでも一例なので、進め方は赤ちゃんのペースに合わせることが大事です。


きっちり日数で進めなくてもOKなのね。
野菜をなかなか食べてくれなかったら、豆腐はもう少し先延ばしにしてもいいのね。
離乳食15日目のまとめ
- 野菜に慣れてきたら、お豆腐を始める。
- 豆腐は、絹ごし豆腐がなめらかで良い。加熱して、すりつぶしたものを与える。
16日目から30日目の進め方は、下記の記事からつづきをどうぞ↓↓